ベランダで育てる稲
5月
プランタに種をまいて、苗を育て、10cmぐらいになったところで田植えをします。
少量の場合は、バケツに種をまいて、間引きをしていき、3本ぐらい残してそのまま育てます。
いつも5cm以上水がたまっているようにします。
6月
ぶんけつが始まる前に肥料をやります。
7月
とにかく水を切らさないように気をつけます。水と太陽の光が大切です。
晴れの日が続くときは1日に1回では足りないことがあるかもしれません。
8月
旧盆のころ、穂が出始めます。白い花粉が出てしばらくすると実が入り始めます。
最初は白い汁です。このとき、すずめが食べにきます。
角材を立てたところに古着をかぶせてカカシを作ったり、目玉の絵をぶら下げたりしてみましたが
効果がありません。結局、防鳥網(5cmぐらいの網目のもの)を張っています。
9月
大半の株が黄色味を帯びてきます。実をむいてみて半透明になってきたら収穫です。
稲刈りといっても、ベランダ稲作の場合は根元をはさみでジョキジョキやればOKです。
茎の部分は「藁」(わら)になります。後で使うのでなるべく根元から刈ります。
数日間乾燥させたら、脱穀・もみすりをします。
- 脱穀
- 穂の部分からもみをばらばらに分離します。割り箸ではさんでしごくようにすると結構うまく
いきます。あとでしめ飾りを作りたいなら,2〜3本残しておくといいでしょう。
- もみすり
- もみの皮の部分を除去したものが玄米です。白米にするには、さらに表面をみがきます。
一升瓶のようなものに入れて棒でつつくとこれらの作業を同時に行うことができます。
おじいちゃん・おばあちゃんに戦時中や終戦直後の経験を尋ねてみるとコツがわかるでしょう。
これは結構時間がかかります。
厚い木の板2枚の間にばらばらともみをはさんでごりごりすりあわせるとうまくからがはずれます。
このあとやっぱり一升瓶にいれてつつきます。
米の産地に行くと,道端にコイン式の精米機があるということです。うらやましいですね。
しめ飾り作り
12月になったら,藁でしめ飾りを作ります。本当は青いうちに刈り取ったものを使うらしい
のですが,まあいいでしょう。手作りのしめ飾りというのもいろいろ自慢できて楽しいものです。
まず,葉や残った穂を取り除き,茎の部分だけにします。次に霧吹きで全体を湿らせて,数分たったら
縄をないます。縄のないかたを文章で説明するのは極めて困難です。
私も誰かに教わったわけではなく試行錯誤ですが次のようにしています。まず藁を5本ずつ束ねて
螺旋状にひねります。次に,これを3本束ねて逆方向にひねります。両端を固定すれば「縄」ができます。
これを2本つないで適当に飾りつけをしてでき上がりです。残しておいた穂の付いた稲を飾ると
もっともらしくなります。