歩き遍路にとって危険を感じる場所の代表が国道等のトンネルです。特に歩道のないトンネルでは、気流を巻き起こして走り抜ける大型車に身の危険を感じることも少なくありません。
国土交通省四国地方整備局では、国道の歩道のないトンネルにおける歩行者や自転車の安全対策の一環として、
- 注意喚起案内板の設置
- 内装板・塗装・照明の設置
- 通行者感知センサー
等を進めています。2003年度(平成15年度)内に「道路トンネル内における安全対策のガイドライン」を策定するため、国道56号の焼坂トンネル、安和トンネル等数ヵ所で2003年11月末〜12月に実証実験が行われます。
下記の発表資料にある「実験イメージ」などを見ると、歩き遍路や自転車遍路を想定した事業のようです。談話室には歯長城主さんから「鳥坂トンネル白いセラミック製の内装板が設置された」というご報告がありましたし、僕自身も、2巡目を歩いてみると3年前にはなかった「歩行者あり」の警告表示やリストバンドの配布などの対策を目にしました。トンネルというものの構造上、抜本的な改造は難しいのでしょうが、これらの工夫によって、各所のトンネルが今までよりも歩きやすくなるとしたら、遍路にとって大変ありがたいことですね。