遍路トピックス [2000.7.30] 三味線奏者・月岡祐紀子さんの「平成娘巡礼記」 | by くしまひろし |
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東京都目黒区在住の三味線奏者・月岡祐紀子さん(23歳)が2度の歩き遍路を終えて、その体験記を「平成娘巡礼記」として、朝日新聞高知版、香川版、大阪版に掲載しています。このうち、高知版、香川版の内容は、朝日新聞のホームページで読むことができます。 2002.1.26現在、下記記事の掲載は終了しております。
月岡さんが歩き遍路に出たのは、高田瞽女(ごぜ)との出会いがきっかけです。瞽女というのは、三味線と唄で旅して歩く盲目の女芸人のことで、600年の歴史があり、1964年頃まで実在したそうです。最後の瞽女といわれる新潟県の小林ハルさん(100歳)の演奏を聞いて心をゆさぶられた月岡さんは、その哀切さ、必死さを表現するために「目をつぶすことはできないが、放浪の旅なら…」と考え、三味線の演奏を奉納しながら四国八十八カ所を歩くことにしたとのことです。1度目は1999年春に一人で歩き、今年は3月13日から5月11日まで、カメラウーマン・二木美和さんと二人旅でした。 2000年7月23日(日)に、都内で「月岡祐紀子 娘巡礼記報告会」が開催されました。約120名の聴衆が参加し、民謡研究家・石塚義一郎氏、民族芸能国際交流協会・三隅治雄氏の講演のあと、今回の遍路中の写真をスライドで上映しながら、愛媛県出身の作家・早坂暁氏と月岡さんの対談形式で、遍路中の体験が語られました。 このあと、遍路旅の中で月岡さんが作曲したという『遍路組曲』三部作が披露されました。 僕が、昨年の結願の旅で75番から歩いた頃は、何日か前を月岡さんが歩いていたらしく、何度かその噂を耳にしました。また、今回の旅で月岡さんに出会った川崎の大塚廣さんのホームページには、88番大窪寺での奉納演奏の模様が記載されています。 南海放送では、今回の旅や、報告会の模様などをドキュメンタリー番組として制作中で、2001年2月頃、テレビ朝日系列で放送される予定です。 |