掬水へんろ館Q&A談話室
掬水へんろ館[四国遍路 Q & A]
そもそも、どうして四国遍路を、それも歩いてみようと思ったのですか?
くしまひろし

僕の勤務する会社には入社20年目の「リフレッシュ休暇」という制度があり、該当する1年間の任意の時期に、5日間の連続休暇、つまり週末を入れて9日間の連続休暇をとることができます。僕は、休暇を「消費」するのでなく、自分の今後のライフスタイルの構成要素となるような何かに使ってみたい、つまり「投資」にしたいという思いがありました。

そんなことが頭にあったとき、なぜか歩いて四国遍路をしようと思いついたのです。車でさえ回ったことがなく、大体、四国と言えば、仕事で高松に行ったことがある程度です。仏教徒というわけでもありません。ハイキングなど「歩く」ことは元々好きなのですが、それにしても、突飛な思いつきです。

とりあえず、書店で遍路関連の本を立ち読みしたりしてみました。実行に踏み切ることができたのは、『四国八十八カ所めぐり』(日本交通公社)のおかげです。多くの本が、車で巡拝することを前提にして書かれているのに対し、この本では、歩いて巡拝するための、持物や宿のことなど実践的なノウハウが書かれていたのです。歩いている様々な人たちも紹介されていて、僕のように仏教徒でもない人間が即席で「お遍路さん」になってもかまわないんだと思いました。また、歩いて八十八箇所を回るには1ヵ月以上かかるが、何回かに分けて回る「区切り打ち」という分割払いみたいな方法が「公認」されていることも知りました。思いつきが急に現実性を帯びたわけです。

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