| 線香の反響 ECHOES OF INCENSE A Pilgrimage in Japan | ||
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Don Weiss (下斗米とも子訳)『線香の反響 ECHOES OF INCENSE A Pilgrimage in Japan』 (1994年)
ニューヨーク生まれの著者が1993年に2度にわたり歩き遍路をした記録です。英文と和訳が見開きに掲載されており、語学学習用のテキストのようです。
子供たちには「ガイジン!」と指さされたり、民宿で「外国人は泊めない」と断られたり、旅は容易ではなかったようですが、異文化の目から見た遍路文化というものを記録した貴重な作品だと思います。
本書は、私小説でもあります。2度目の遍路は、離婚直前の妻との遍路であり、どうにも心を通わすことのできなくなった妻との関係に苦しむ筆者の心の動きが描かれています。
くしまひろし
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