掬水へんろ館遍路の本談話室
掬水へんろ館[CD] 遍路組曲

遍路組曲 月岡祐紀子遍路組曲 (東芝EMI,2002年)
本体価格 1500円

三味線奏者・月岡祐紀子さんの『遍路組曲』のCDです。

月岡さんは、1999年と2000年の春、三味線の演奏を奉納しながら四国遍路を2度にわたって歩きました。最後の瞽女といわれる新潟県の小林ハルさんの演奏を聞いたことがきっかけで瞽女三味線の継承を志したためです。この体験は『平成娘巡礼記』として刊行されています。

このCDに収められている『遍路組曲』は、月岡さんが歩き遍路の体験を表現しようと作曲したもので、4章から成っています。

冒頭、静寂の中に響く鈴の音が、日常の世界から懐かしい「お四国」の世界へと心を誘います。続く楽曲は、険しい遍路ころがしを激しいリズムで表現し、また、高知よさこい節など四国各地を唄で巡ります。そして、海沿いの明るさ、咲き乱れる花の道、人々との出会いなどの安らぎを、尺八と二胡の音色で描いていきます。締めくくりは『歩きへんろのテーマ』。心地よい歩き遍路の歩調に合わせて「この道は何の道」と問いかけながらの月岡さんの唄が素朴な旋律をたどります。

演奏: 月岡祐紀子(三味線・唄)、川村晴美(箏)、原郷界山(尺八・笛)、野沢香苗(二胡)、熊谷祥子(打楽器)。12分56秒。

通信販売は下記で受け付けています。

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