掬水へんろ館遍路の本談話室
掬水へんろ館【遍路記録】定年後初めて行った遍路旅
定年後初めて行った遍路旅
井上 晟伸定年後初めて行った遍路旅 (かど創房,2007年)
本体価格 1600円, ISBN978-4-87598-215-1

 著者の井上さんと私の関係は、オリエンテーリングの仲間です。何時
も同じクラスでオリエンテーリング大会に参加している良きライバル同
士です。中学1年生の息子さんを亡くし、会社を定年してから供養のた
め四国遍路の旅に出ました。その時の記録を写真と文章で綴り自費出版
したのがこの本です。鉄道、バス、タクシーを有効に使用して5回の区
切り打ちで廻りました。感心したのは、夏の暑さと冬の寒い時期を選び
条件の悪い時に行っています。
 地図を読んで定められたコースを廻るのがオリエンテーリングです。
地図を見て霊場を廻るのは得意中の得意のはずですが、四国では何回も
道に迷い人に聞きながら廻ったようです。目的地に思うように行けない
のが遍路道であり人生そのものだと感じました。

投稿者: 原野 幸男

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