喜多郎『「空海の旅」Vol.1』 (コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社,2003年)
本体価格 2940円, ISBN
空海ってこんな風にして四国へ渡ってお寺を建てていったのだろうか・・という風に非常に想像力が働く作品でした。なるほど、一曲目なんてさざ波の音から入っていて、まさに空海が旅しているのを本人の高さから実写したようなイメージでした。1曲ごとにお話が展開されているような印象を受けました。Vol.1に収録されている曲は実は1〜12番目のお寺の鐘の音をそれぞれ収録してそのお寺のイメージで作られている曲なんだとか。ずいぶん前に深夜番組でそのドキュメンタリーを見たときに知ってほんとうに驚きました。残念ながらこの作品はグラミー賞は取れなかったみたいなのですがとっても心休まる音楽は喜多郎サウンドそのもの!ふだんお遍路では札所が重要になりがちで鐘のことまで考え付かなかったけれど、鐘ってお寺お寺で違うし、目に付かないお寺も結構あった気がする、と今になって新しいお遍路の世界を魅せられてしまいました。喜多郎といえばシルクロード。あの曲も旅情あふれていますよね。あいかわらずの壮大な音感で今回は空海の旅に出発されたのかしら。今後も7−8年かけて88箇所の曲ができあがるみたいなので絶対全曲聴くつもりです。
投稿者: 若造巡礼者