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掬水へんろ館阿部春夫さんの実況遍路日記 《1999年3月23日》
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中村城
中村城
四万十川
四万十川

天気:晴れ、気温高い、風は心地よい、出発:真沙旅館 7時20分、到着38番 金剛福寺の近く海光荘に17時15分到着、札所はなし、45506歩、走行距離25.5Km、所要時間:9時間30分、お接待:なし、尺八献曲なし、平均時速2.6Km、体 重:測定出来ず、PHSアンテナ立たず

朝7時20分真沙旅館出発、テレビでは四国全県が晴れとのこと。土佐中村駅に降り立つ。中村市観光情報センターのお嬢さんの話しでは、清流四万十川を見るには8Km上流に行かなければとのこと。迷ったが行くことにする。

途中、中村城址と幡多郷土資料館見学。幡多(高知県西南部)の自然、地形、歴史、芸術、文化を学ぶ地形の模型では足摺岬までのコースが良く理解できた。また、土佐一条家の菩提寺の資料、幸徳秋水の5言律等の貴重な資料を見学。天守閣から見る小京都中村は春の暖かな日を浴びて輝いていた。四万十川の流れを見ていると時の経つのを忘れてしまう。深い瀬には体調2mのアカメが今でも泳いでいるのだろうか。とにかく静かだ。腰を下ろしてみていると眠くなってしまう。

四万十川に沿いバスで土佐清水病院へ。もう歩くことも出来なくなった友は非常に喜んでくれ、長野へ帰る交通のことまでも気使ってくれた。「フェリーで大阪に・・・」お大師様の奇跡の話しをして、希望を持ってことにあたれば、奇跡は起きることを強調し病院を後にした。

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足摺岬
足摺岬

歩けることは、一番の幸せなのかもしれない。元気になったらお礼参りに八十八ヶ所を廻るよという友の言葉を思い起こしながら、スカイラインの上り坂を足摺岬へと向かう。夕方5時を過ぎてしまったのでもう納経は出来ない。途中あまり飛ばしすぎたので膝が痛む。

海の近くの海光荘に宿をとる。天気が良ければ明日は一日足摺岬で遊び、予約してある金剛福寺に泊まるとことにするか。

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