掬水の果て > 読書日記 > 強く生きろ ある学習塾塾長の四国遍路の旅

杉浦孝宣『強く生きろ ある学習塾塾長の四国遍路の旅』 (学びリンク,2004年)
ISBN4-902776-00-6

学習塾を経営する1960年生まれの著者が、7回に分けた区切り打ちで約1年間にわたって四季折々の四国を歩いた記録です。塾の仲間や友人、お嬢さん(当時小学4年生)などと連れ立っての遍路旅で、毎回メンバーが変わるので旅への姿勢にも変化があって面白いです。最終回は塾の生徒2人と合流して結願します。それぞれ回に同行した方からへのインタビューが掲載されていて、別の角度からの感想が語られているのも面白いです。

宿や食堂のサービスレベルについては経営者としての視点も光っており、あらためて自分の経営方針を確認することも忘れていません。

なお、題名の「強く生きろ」というのは、日常から離れた旅を通じて直観を磨き、困難に負けずに生き抜く力を育てようという、著者のメッセージです。

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