掬水の果て > 読書日記 > 四国歩き遍路の記 -法服を白衣に替えて
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喜久本朝正 『四国歩き遍路の記 -法服を白衣に替えて 』 (新風書房,1994年)
ISBN4-88269-279-11940年生まれの現職の判事である著者が、夏休みなどを利用した区切り打ちで、4年間4回に分けて歩いて結願した記録です。著者は山歩きなどをなさっておられるようで、かなりの健脚ですが、4回のうち3回は夏に歩いているので、暑さとの戦いだったようです。午前中は冷しトマト、午後はかき氷を楽しみに歩いたとのことです。
本来般若心経を読まないはずの浄土真宗の門徒であるのに、真言宗をベースとする四国遍路に出ることへの悩みもあったとのことですが、後半にはそうしたこだわりもなくなり、般若心経を唱えておられたようです。納経帳なしで歩かれたので、お寺の7時〜17時という納経時間にしばられることなく、自由な旅程なのがうらやましい気もしました。
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