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掬水の果て > 読書日記 > 四国遍路を歩く もう一人の自分に出会う心の旅
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佐藤孝子 『四国遍路を歩く もう一人の自分に出会う心の旅 』 (日本文芸社,2002年)
ISBN4-537-25093-3著者の佐藤孝子さんは、1995年に歩き遍路で四国を一周して、遍路の魅力にとりつかれ、その後も遍路を続けながら、エッセイ「お遍路に咲く花 通る風 -お元気おばさん お四国を歩く」やガイドブック「四国お遍路ガイドブック」を著しています。本書は4作目となります。
全体の80%を占める第一部「歩いて歩いて風になろう」では、足の痛みに耐えながら歩いた一巡目の遍路体験を軸に、2巡目の体験も盛り込みながら、歩き遍路の旅を綴っています。遍路中に出会った方々と後日再開してインタビューした内容なども収録しています。残りの第二部「四国遍路の歩き方」は、歩き遍路を志す方々のためのマニュアルになっており、女性の視点からのアドバイスも盛り込まれています。
著者が最初の遍路旅を綴った「情け嬉しやお遍路ワールド 歩いて歩いて四国の風になった」は既に絶版となっているということですが、僕が歩き遍路を始めた頃、数少ない遍路本の中の一冊でした。「歩いて歩いて四国の風になった」というフレーズに強く共感を覚えたものです。本書でも第一部のタイトルに採用されていますが、歩き遍路の感覚の一つの面をよく表す言葉だと思います。
僕は、遍路体験記を数多く読んでいますが、大半が個人的には存じ上げない方々の本ばかりです。本書の場合、先日、著者ご本人にお会いしたばかりなので、場面のひとつひとつが具体的に想像でき、これまで読んできた本とは違った趣がありました。
くしまひろし
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