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宮部みゆき 『クロスファイア 』 (カッパ・ノベルス,1998年)
ISBN4-334-73371-9/4-334-73370-0/4-334-07314-X/4-334-07313-1超能力で人に火をつけて焼き殺すという能力を持った人が出てきます。というとSFのようですが、SFチックなのはその一点のみで、後はすべて現実的なシミュレーションです。
いわばそうした「絶対的な力」を持った人がいたとして、その場合の「正義」とは何なのか。また現実にはそういう絶対力がないのならば「良心」というものが通じない相手に対して何をもって対抗できるのか。「力」は結局のところ堕していくしかないのか。面白いテーマだと思います。
ただ、「ガーディアン」という必殺仕置人チームみたいな設定はちょっとお粗末な気がします。
『鳩笛草』 所収 「燔祭」(はんさい)の続編だそうですが、こちらは読んだことがありません。
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