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川上弘美 『蛇を踏む 』 (文藝春秋,1996年)
ISBN4-16-763101-6/4-16-316550-9芥川賞受賞作の「蛇を踏む」のほか、中編2編を収録しています。とにかく書き出しがそそります。
「蛇を踏む」では「ミドリ公園に行く途中の藪で,蛇を踏んでしまった。」
「消える」では「このごろずいぶんよく消える。」
「惜夜記」では「背中が痒いと思ったら,夜が少しばかり食い込んでいるのだった。」
ぐっと引き込まれてしまいます。
僕は同じ本をめったに2度は読まない方ですが、「蛇を踏む」は2度読んでしまいました。日常性と非日常性これは小説というよりは詩です。気に入った詩は何度も読むものですよね。
「惜夜記」は物理学の素養のある人にとっては格別の味わいのある、これも詩だと思って読むといいでしょう。いくつかの節に別れていますが、その題名も「シュレジンガーの猫」、「フラクタル」、「獅子」と、実にそそります。
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