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横山秀夫 『陰の季節 』 (文藝春秋,1998年)
ISBN4-16-318080-X警察を舞台にしたミステリーですが、いわゆる犯罪物ではありません。「警務部」という人事や監察を職務とする職場を中心とした、警察内部の人事異動などをめぐる陰謀がテーマの物語です。1998年第5回松本清張賞受賞作の表題作『陰の季節』のほか、『地の声』、『黒い線』、『鞄』の3編が納められています。
権力闘争というような大げさなものでなく、昇進や天下りといった個人の欲望に端を発するはかりごとを、作品ごとに入れ代わる主人公が解明していきます。本当に警察内部に似たような文化があるのかどうか知りませんが、サラリーマン世界では「とてもそこまでやらないよな」というようなどぎつい策略の謎解きとどんでん返しが楽しめます。
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