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銀林みのる 『鉄塔武蔵野線 』 (新潮社,1994年)
ISBN4-10-138321-9/4-10-402001-X第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。本書が映画化されたという記事を新聞で読んだのがキッカケで注文してみました。
自宅の近くにある高圧線の鉄塔が「武蔵野線75-1号」という名前であることを知った少年が、「武蔵野線1号」探究の冒険に挑むという話です。鉄塔をこよなく愛する少年が主人公ですが、鉄塔の形状を分析し、分類し、命名する緻密さは異常なほどです。登場するすべての鉄塔の写真が掲載されているのも小説としては異例です。審査委員のあいだでも一時評価が割れたようです。
ただただ鉄塔を辿っていくという壮大なナンセンスですが、非現実のエピローグが気のきいたデザートとなって、かろうじて本書を小説たらしめているというべきでしょうか。
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