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五来重 『遊行と巡礼 』 (角川選書,1989年)
ISBN4-04-703192-5歩く宗教、巡る宗教に焦点をあてた研究書です。前半には、国内外の巡礼風俗が概観されていますが、本書の中心は後半の、紀伊半島や四国における辺路と行道の調査と考察です。
四国遍路は弘法大師空海か創設したものというのは建前ですが、実際には、空海以前から海沿いの道を巡っていく修行形態が存在していたようです。修験道というと山岳宗教のようですが、本書は各地の地名や修行地を大胆な推理で結びつけながら、「海の修験」という仮説を提示しています。
当時、プロの修行者が歩いた海辺の道を、空海もまた歩いて修行したのでしょう。それが、近世になって庶民の信仰の場となっていったというわけです。
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