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小池真理子 『仮面のマドンナ 』 (角川文庫,1987年)
ISBN4-04-149409-5火災で生き残ったけど顔が分からないほど損傷したため他人と取り違えられるという物語です。意思表示もできないため、人違いを訴えることもできず苦しみ、恐怖を感じさせながらも、物語は終結に向かっていくのですが、結末はなんとも後味の悪いものでした。小池真理子の作品はハッピーエンドが多いと思うので意外でした。
火傷で顔が分からないで他人と入れ代わってしまうという設定は、セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠』に設定が似ているなあと思って、当時の読書日記を確認したら、「小池真理子が選んだベスト1」になっていました。ただ、記憶喪失の時間的前後など、基本的な構造は全く異なります。
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