掬水へんろ館目次前日翌日著者紹介
掬水へんろ館

1999年5月17日日
無事結願明日は高野山詣で

6時45分出勤するご主人の車で高照院まで送っていただく。

79番 高照院 7時50分着−−8時05分出

納経を済ましタクシーを頼む。なかなか来なくてイライラしたが20分後にやっと来た車に乗り込み、81番へ向かう。 他人の運転する車に乗るのは確かに楽だ。山の上の急な坂道も難なく登る。運転手とお喋りをしているうちに白峰寺へ着く。

81番 白峰寺 7時50分着−−8時05分出

昨年桜が満開だった五台山の展望台の前を通って根香寺へ。

82番 根香寺 8時28分着−−8時50分出

無事参拝を済ませ幸荘へ下る。 途中鬼無郵便局へ廻って貰い軍資金を下ろす。
奥さんからお借りした3万円をお返しし、一宮寺への地図を頂きバイクに跨る。

83番 一宮寺 10時30分着−−11時00分出

頂いた地図を便りに川の土手を走ったら、地図の通りに進めなくなり、仕方なく土手から下り地図と合わなくなってしまいお手上げ。
勘を頼りに広い道に出て人に聞きながらすすむ。どうやら一本、道を間違えたらしい。コンビニで聞き、少し後戻りして正しい道に入って少し走ったら見覚えのある場所に出て無事到着。 84番へ向かう途中栗林公園前の土産店に寄り、昨年同様讃岐うどん等買い、宅急便で送って貰うよう依頼して屋島へ。

84番 屋島寺 12時15分発のケーブルで屋島寺参拝。13時20分発で戻り13時30分出

昨年通った道を登ろうかと思ったが今日中に徳島まで行きたいと考えていたので時間を稼ぐためにケーブルにした。お寺周辺は相変わらず観光客が多く混雑して居た。国道11号線を八栗寺へ。

85番 八栗寺 13時46分着−−14時07分出

85番 五剣山八栗寺

国道から八栗寺への入り口で迷ったが五剣山を目当てにどうにか登り口へ到着。
ケーブル駅の横を通り山道を登る。割合きつい登りで殆どローで登る。
道で作業して居た方が下からギャーギャー大きな爆音をなびかせて来たバイクをビックリ顔で迎えてくれた。
かまわずドンドン登っていったら民宿?の軒先で先が石垣の行き止まり。道を間違えたらしい。バイクを置かせてもらおうと声を掛けてみたが応答がないので、暫くの間だからと無断で置かせて貰う。
リュックを置いて寺へ行く。道の両側に店屋や民宿らしい建物があるが皆閉まっている。参拝を済ませて戻ってきたらバイクを止めた行き止まりの石垣の上の家にスクーターが置いてあった。「あれ? どうやつて石垣から上へ上げたんだろう??」別に登る道は無さそうなのに。しばし考えても判らない。
石垣の横に巾30a長さ3b位の厚板が立てかけてあった。謎は解けた。
道から石垣へ板を渡してその上をスクーターで登ったらしい。
「危険なやり方だが正解かな?」くだらない事を考えた自分に苦笑しながら坂道を注意しながらくだり志度寺へ向かう。

86番 志度寺 14時28分着−−14時46分出

国道11号線を7qばかりで志度寺へ。国道の標識を確認して間違わずに到着。
此処も立派な五重塔がある。なかなか立派なお寺だ。今度の遍路も後2ケ寺を残すのみとなった。無事参拝して事故無く帰れることを祈念して寺を後にする。
幸田池の脇を通って県道?3号線を長尾寺へ走る。

87番 長尾寺 15時08分着−−15時32分出

町なかに入ったら寺の位置が判らなくなった。仕方なく道を尋ねる。
どうやら道を一本間違えたらしい。聞いたとおりに走ったら、昨年缶チュウハイを買った酒屋が有ったので寺へ直行。境内で一休みして最後の88番へ走り出す。
これから大窪寺まで最後の登りだ。  昨年の道を走っていたら案内が左折れするように出ていた。
此の道で良かったはずだがと思ったが指示通りに左折れしたら広い道路に出た。 確認するためコンビニに寄り尋ねたらバイパスだと若い娘さんが地図まで書いて教えてくれた。あまり親切だったのでお茶のボトルとチョコレートを買って出発。 途中で昨年歩いた道と合流。やはりあの道で良かったんだ。前山ダムを通過。
昨年は女体山をよじ登ったが車の道はどんな道かと不安に思いながら走る。
3号線をまだか、まだかと走るが峠を越えたが未だ着かない。
嫌になるくらい走ったら、やつと寺への案内が出ていたので安心してその道へ進む。まだまだ寺へ着かない。又道を間違えたかと不安がよぎる。
前方から遍路さんが下ってきた。挨拶したら「もうすぐですよ」と教えて呉れた。安心して暫く走り山門に到着。

88番 大窪寺 16時05分着−−16時50分出

88番大窪寺で結願成就

無事結願を果たす。なんだか女体山を登ったときの方が道が近くて楽だったような気がした。
歩きの時と比べ結願した時の感激の重さが、今回の方が軽いように感じられた。
やはり歩いて苦労した分、感激が大きかったのだろう。
先ず今夜の宿を確保しなくてはと、等々力さんご推奨の鳴門の観梅苑に電話したら満員だと断られ、次々と手前の宿に電話するも何処も満員で駄目だった。
昨年泊まった寿旅館は留守電だったので、切り幡へ下る途中で又掛けることにして寺を後にする。昨年此の道は雨に降られダンプカーを避けながら下った辛い道だったなあ、などと思い出しながら快適に走り下る。
途中で2、3回寿旅館へ掛けたが留守電で、諦める。国道12号線へ出てあちこち電話を掛けるが、どの宿も駄目でだんだん手前へ掛けてきたら3番今泉寺の近くの板東旅館が取れた。近くまで行ったが場所が判らず、又電話して、やっとJR板野駅前の宿に18時40分頃到着。
天気予報によると、どうも明後日は雨らしい。運良く今まで殆ど雨にあって居ないのに降られてはかなわない。明日には何としても高野山へ参詣して伊良湖岬まで行きたい。霊山寺へ参拝していると和歌山発が10時になってしまう。
来るのに鳥羽から和歌山は12時間掛かったから伊良湖行きのフェリーには間に合わない。どうしたら良いものか?
仕方がないので霊山寺参拝は諦め、徳島発5時5分の船に乗ることに決め3時起床とする。目覚まし時計を合わせて休む。
(今日の記録 所要時間 11時間55分 走行距離 97Km)

次へ
[バイク遍路の記録] 目次に戻るCopyright (C)2000 田辺 弥寿雄