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掬水へんろ館読者プレゼント「お遍路さんと呼ばれて―四国1200キロ歩き旅」当選発表

当選発表

津田文平著『お遍路さんと呼ばれて―四国1200キロ歩き旅』(提供: 津田文平様)のプレゼント企画に多数の応募ありがとうございました。有効応募総数104名様の中から、厳正なる抽選の結果、下記の皆様が当選されました。
おめでとうございます。(2005年7月3日)

著者からのメッセージ

「遍路」―。高校時代に読んだ小説で知った。以来、一種の憧れと恐れを抱き続け、ようやく歩いたのが昨年夏のことだった。

30年間の新聞記者生活に自らピリオドを打っていた。もともと、私は足の骨が変形して、長く歩くと痛みが走る。それでも遍路に出たいとの思いは抑えがたかった。

1番札所・霊山寺の近くの床屋で頭を丸坊主にして、翌日から歩き始めた。しかし、最初から足が痛む。つらい。1200キロの行程を考えると、気の遠くなるような思いだった。「帰ろう。いや、サイは投げられた」。同じことを何度も頭の中で繰り返していた。

「お遍路さん。お接待させてください」。60歳過ぎの奥さんに呼び止められ、手作りのフクロウのマスコットをいただいた。もちろん、長い道中を「不苦労で」の意味である。玄関前で話し込んでいると、「息子が病気なので、お杖にすがらせてもらえないでしょうか」と頼まれた。にわか遍路の私がこうしてもいいのだろうか。いや、お杖はお大師様そのものだ。出てきた息子さんを前に、「南無大師遍照金剛―」と繰り返し、「病気平癒、ご家族のお幸せを祈ります」と唱えた。

道中、数多くの方々からお接待を受けた。笑顔の励ましもどれだけあったことか。いつしか、心が透明になっていた。つらいのは変わらない。だが、帰ることなどは考えなくなっていた。

ようやく見つけたコンビニで、飲み物を買う。「ありがとうございました」と言っている自分がいる。すべてに感謝したいのだ……

結願に至るまで、出会った人々との交流などを描いた52日間のドキュメンタリーです。

津田文平

抽選方法

応募者を応募日時順に並べ、Excelの乱数発生関数で0から1の間の数値を割り当て、上位2名を当選者としました。

皆様からのメッセージ

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