掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [99.10.10]
四国八十八カ所霊場会・公式ホームページがオープン
by くしまひろし

    四国八十八カ所霊場会の公式ホームページがオープンしました。

    「四国八十八カ所霊場会」は、昭和30年代に成立し、先達の組織化やPR活動などを行っています。納経時間や納経料の取り決めも本会によるものです。1987年から実施された「四国88トイレプロジェクト」のような活動もあります。これは、遍路に評判の悪かった「古く異臭を放ち清潔でなく薄暗い」トイレを「機能的で人にやさしい清潔なトイレ」にしようというもので、順次、各札所のトイレが近代化されました。(出典:早稲田大学文学部道空間研究会『現代社会と四国遍路道』1994年)

    オフィシャルホームページには、四国遍路の歴史や心得のほか、霊場案内、交通案内、弘法大師についての年表などが掲載されています。なお、英文ページなど一部未完成の部分が残っています。

    「霊験体験」というコーナーには、遍路の御利益によって難病が快癒したなどの体験談が4点掲載されていますが、その中で、特任大先達・田淵義雄さんの「巡拝の思い出 −徒然−」は、昭和4年の歩き遍路の実像が描かれていて興味深い読み物です。

    「十一番藤井寺にお参りして、門前の沢山の御宿からさかんに『お泊り下さい』とひっぱりだこ」

    などと、今では想像できないほど遍路が盛んだった様子がうかがえます。もう一つ注目すべき点は、昭和55年に書かれたこの文章に

    「最近は…(中略)…一部の霊場は御大師様にお仕えというよりも、営業本意になったり、御住職とは思えぬような、荒々しい言葉づかい」

    とあることで、この嘆かわしい状況が昭和50年代には既に表れていたことが分かります。

    ・「四国八十八カ所霊場会の公式ホームページ」
     http://www.henro.jp/

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