掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [99.4.24]
シカゴのTurkingtonさん、「折り返し地点」通過
by くしまひろし

    遍路トピックス[99.2.28]遍路トピックス[99.4.4]で紹介したシカゴのDavid L. Turkington (デービッド・ターキントン)さんが、4月20日に、足摺岬の38番金剛福寺に到着しました。3月29日に1番霊山寺を出発してから23日目になります。

    下記の「Reflections of a Shikoku Pilgrim(四国遍路の反省)」という日記のページには、毎晩、宿で体を休めながら綴った詳しい日記が2〜3日おきにアップされています。その記述量は驚くほどで、僕はすべてプリントして通勤の電車で読んでいますが、A4の紙がもう厚さ1センチを超えるほどになってしまいました。

    様々な出会い、迷い道、自然の美しさなど、内容は多岐にわたっています。日本の歴史に関する豊富な知識には、正直言って脱帽です。お弁当用に宿で作ってもらったおにぎりの中の梅干しに閉口する様子や、毎晩、新鮮な刺身に舌鼓を打つ様子など、食生活に関する描写も充実しています。「きつねうどん」を英語でどう説明するのかなど、僕にとっては、大変勉強にもなります。

    ターキントンさんは、足摺岬を自分なりの「折り返し地点」と位置づけています。距離的にはまだ半分以上残っていますが、地形的な印象と、道の方向から、足摺岬までが「往路」、この先は、「帰路」という気持ちだと言います。

    最近、彼が悩んでいるのは、自然との触れ合いも、人々との出会いも少ない国道を延々と歩くことにどのような意味があるのかという点です。「国道歩きが大半だとしても、歩き遍路を今中断しようという気持ちはなく、また遍路を始めたことを後悔しているわけではないが…」と断りつつ、「果たして、またいつか歩きたいと思うだろうか」という形で、自分自身に疑問を投げかけています。一カ月後に結願して1番札所に戻ったとき(5月21日の予定)、果たしてその答は出ているでしょうか。


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