掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [2005.5.21]
60番横峰寺周辺の遍路道の現況
by くしまひろし

    2004年9月末の台風21号の被害により不通となった湯浪から60番横峰寺まで、および61番香園寺に下る遍路道について、へんろみち保存協力会より現況確認の状況が寄せられました。


    去る2005年3月20日,第60番横峰寺への登り道と下り道を実地踏査して参りました。幸いに、好天下で妙谷川の水量も少なく、応急架設橋に助けれらて横峰寺に参れました。

    川床を歩くか、川床に架設された原木橋を渡るので、降雨の際は一挙に水量が増し急傾斜の川床を走り下りるので危険です。登り、降りともに荒廃か所は5〜600メートル位ですが、激甚の当面改修が期待できない道です。

    登坂コースでは、番外霊場妙雲寺を過ぎて、道の左に流れる妙谷川の水量に注目すべきで、川底の水量が増し、流れが目立つと通行不能と考えられます。

    下りも川底を歩く部分があるので、降雨の際は危険です。林道から分岐して下る処に警告立札を標示しておきました。


    川床に渡された応急架設橋。橋下20cmが水位。上方から下方に向けて撮影

    左下が下流。橋はなくて、飛び石様に川を渡る

    湯浪登坂口(休憩所)から約500m。チョロチョロ水も、降雨の際は右上方から激流が走って下り、ひざから下が濡れる

    横峰寺から5.3kで、ジグザグ下り急勾配の道を降りた処で、土砂に埋もれている。左前方下り。これから約500mが、通行困難

    (情報提供: 宮崎建樹様)

    この調査に基づき、同会発行の『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編では、2005年5月以降発送の刷から

    「地元有志のご好意で原木丸太橋等応急措置がとられ、辛うじて通過できる状態である。雨天の際は水量が急増し、溢水の急・激流で危険大。通行不能となる」
    という注記が加えられています。

    60番横峰寺では、「湯浪からの遍路道についてはまだ通行止めの標識があるが、歩いて登ってくる人もぼちぼち増えてきている」と述べています。

    なお、この遍路道は「四国のみち」の一部にもなっていますが、管轄する国土交通省四国地方整備局では、「現在においても通行できない状況。復旧のめどは立っていない」という見解であり、山歩きの経験度や天候の状況によっては慎重さが必要なようです。

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