掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [2005.4.2]
シンポジウム「四国遍路と大学教育」の報告書を配布中
by くしまひろし

    2004年7月18日、今治市内で開催されたシンポジウム「四国遍路と大学教育」の報告書が完成し、希望者に配布しています。

    主催した「四国歩き遍路大学ネットワーク」は、遍路を教育に取り入れている大学間の情報交換・協力推進、学生交流を目的として2004年4月に発足し、最初の取り組みとして、2004年7月18日に今治明徳短期大学でシンポジウム「四国遍路と大学教育」を開催しました。岡山や北海道など四国外からの方や遍路中に立ち寄った方など70名あまりが参加したとのことです。

    報告書はA4版46ページで、各発表者の報告資料やパネルディスカッションの記録を収録しています。

    シンポジウム「四国遍路と大学教育」報告書

    シンポジウム「四国遍路と大学教育」の報告書が出来上がりました。希望される方は、住所・連絡先を明記の上、送料240円分の切手を添えてお申し込みください。

    あて先: 798-0073 今治市矢田甲688 今治明徳短期大学 遍路委員会

    ごあいさつ

     遍路を教育に取り入れている四国大学、鳴門教育大学、徳島大学、高知学園短期大学、今治明徳短期大学、高松短期大学、香川大学に所属する教員が大学間の情報交換・協力推進、学生交流のあり方について連絡を取り合い、ネットワーク構築を目指して、2004年3月に準備委員会を開催した。そこで、4月に「四国歩き遍路大学ネットワーク」を発足させることに合意し、最初の取り組みとして、シンポジウム「四国遍路と大学教育」(後援:えひめ地域政策研究センター)を2004年7月18日(日)に今治明徳短期大学において開催した。

     当日は連休中日であったにもかかわらず70人あまりの参加があった。岡山や北海道など四国外から来られた教育関係者の方々や、お遍路の途中に立ち寄られた人もあった。一般の参加者の方々からは、「遍路教育学」が提唱されるなど、熱心な議論が展開された。地域文化であるお遍路を、大学教育に生かす意義について異論はなかったが、ネットワークを具体的にどのように発展させるかについては、今後の課題とされた。

     現在、今治明徳短期大学で開講されている「地域文化論(歩き遍路体験学習)」(一般教育)の一部である公開講座講義は、ネットワークの他大学の専門家が担当している。新たに、2005年度からは、高松短期大学「地域観光研究」(秘書科観光文化コース)で実施されているお遍路さんへのお接待実習(おへんろ交流サロンで、うどん、蒸パンのお接待)に、今治明徳短期大学学生も「地域文化論」の実習の一環として参加する。これまで歩き遍路道中ではお接待していただくばかりであったが、この実習では、足マッサージなどのお接待を体験する予定だ。2005年度より新設される愛媛大学「遍路を歩く」(共通教育)、松山大学「達成体験学習−歩き遍路」(人文学部)、鳴門教育大学「四国遍路と地域文化」(大学院)の受講生との交流も企画されている。この他に「地域文化論」で実施する5月、9月、10月の歩き遍路には、他大学の学生も参加する予定である。

     ネットワークに参加している教員の専門分野が、多岐にわたっていることは示唆的である。歩き遍路の文化は、間口も広く、奥も深い。それぞれの専門性を生かした教育を、より多くの学生に提供するためにもネットワークを生かしたい。大学の枠を超えた相互の交流は、教職員にとっても教育・研究を探求する際によい刺激となろう。「四国歩き遍路大学ネットワーク」は、「緩やかで開かれた結びつき(ルーズでオープンなネットワーク)である。関心のある方にこのネットワークを活用していただければ、これに勝る喜びはない。

     最後になったが、シンポジウムでご報告いただいたメンバーの方々、わざわざ足を運んでくださった参加者の方々には、心よりお礼申し上げたい。また、シンポジウムを開催するにあたってお遍路さん、お接待の方々、お寺のご住職、専門誌の編集者の方々に、大変お世話になった。記して感謝したい。

    2005年3月

    「四国歩き遍路大学ネットワーク」シンポジウム事務局
    今治明徳短期大学 遍路委員会委員長 市川ひろみ

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