「四国遍路と世界の巡礼」国際シンポジウム
近年、四国遍路あるいは遍路文化が再評価され、多くの人々の関心を集めています。しかし、四国遍路は世界に数多くある巡礼の一つの形態であり、四国遍路の特質を探求するためには、四国遍路の変遷の解明とともに、世界の巡礼との比較検討が必要です。こうした視点から昨年度は国内シンポジウムを催しましたが、本年度はフランスから著名な巡礼研究者であるジャン・シェリーニ氏と、愛媛大学に留学して四国遍路の研究をされたナタリー・クワメ氏をお招きして、国際シンポジウムを開催することになりました。このシンポジウムを通じて四国遍路研究がさらに進展することを期待します。
公開講演会
- ジャン・シェリーニ(エクサンプロヴァンス大学名誉教授・同法律宗教史研究所所長)
「時間と空間からみた巡礼の世界」
- 内田九州男(愛媛大学法文学部教授)
「近世の巡礼者たち−往来手形と身分−」
- ナタリー・クワメ(フランス国立東洋言語文化研究所助教授)
「私と四国遍路研究」
日時:10月30日(土) 14:00〜17:30
場所:愛媛大学共通教育大講義室(正門を入り右折、図書館北側)
入場無料
公開講演会は事前の申し込みが必要です。
定員230名(先着順)
- 申込方法
申込用紙に住所・氏名・年令・電話番号を記入し、受取人の宛先を明記した返信用封筒(80円分の返信用切手を貼って下さい)を添えて、下記の申込先まで郵送して下さい。先着順に入場整理票をお送りします。なお、締切は10月15日(金)としますが、それ以前でも定員になり次第締め切りますので、お早めにお申し込み下さい。
- 申込および問い合わせ先
〒790-8577 松山市文京町3 愛媛大学法文学部 山川廣司
電話 089-927-9333 e-mail: yamakawa@ll.ehime-u.ac.jp
研究集会
(第1セッション)
「古代ギリシアのエピダウロス巡礼−アスクレピオスの治療祭儀−」
山川廣司(愛媛大学法文学部教授)
「20世紀イングランドにおける巡礼の復活−ウォルシンガムの聖母−」
吉田正広(愛媛大学法文学部助教授)
「『観光』としてのサンティアゴ巡礼」 関哲行(流通経済大学社会学部教授)
「霊山と癒し−中国の南岳をめぐって−」 加藤國安(愛媛大学教育学部教授)
(第2セッション)
「六十六部廻国とその巡礼地」 小嶋博巳(ノートルダム清心女子大学文学部教授)
「平安時代の四国遍路」 寺内浩(愛媛大学法文学部教授)
「遍路と村社会−送りと迎えの論理から−」 山本秀夫(香川県立文書館)
「平安文学語彙にみる「辺路(へち)」の周辺」 西耕生(愛媛大学法文学部助教授)
「浄瑠璃に見る四国遍路と順礼」 河合眞澄(大阪女子大学人文社会学部教授)
「四国遍路の巡礼路の景観の特徴」 稲田道彦(香川大学経済学部教授)
(第3セッション)
コメント 日本史 川岡 勉(愛媛大学教育学部教授)
コメント 東洋史 矢澤知行(愛媛大学教育学部助教授)
コメント 西洋史 渡邊昌美(高知大学名誉教授)
総合討議(公開講演会発表者を含めて)
日時:10月30日(土) 9:30〜12:00(第1セッション)
10月31日(日) 9:30〜15:00(第2セッション)
15:30〜17:30(第3セッション)
場所:愛媛大学メディアホール(正門突き当たり、駐車場右奥)
*研究集会は 内容は研究者向けですが 一般公開していますので自由に御参加下さい。
*入場無料、事前の申し込み不要
- 主催:愛媛大学「四国遍路と世界の巡礼」国際シンポジウム実行委員会
- 共催:愛媛大学法文学部多文化社会研究会
- 後援:いやしのくに四国交流推進協議会(愛媛県・徳島県・香川県・高知県)、松山市、朝日新聞松山総局、愛媛新聞社、産経新聞松山支局、毎日新聞松山支局、読売新聞大阪本社、NHK松山放送局、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、テレビ愛媛、南海放送、NHK松山文化センター
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