掬水へんろ館談話室
掬水へんろ館遍路トピックス [2003.11.30]
国道の歩道未設置トンネルで安全対策始まる
by くしまひろし

    歩き遍路にとって危険を感じる場所の代表が国道等のトンネルです。特に歩道のないトンネルでは、気流を巻き起こして走り抜ける大型車に身の危険を感じることも少なくありません。

    国土交通省四国地方整備局では、国道の歩道のないトンネルにおける歩行者や自転車の安全対策の一環として、

    • 注意喚起案内板の設置
    • 内装板・塗装・照明の設置
    • 通行者感知センサー
    等を進めています。2003年度(平成15年度)内に「道路トンネル内における安全対策のガイドライン」を策定するため、国道56号の焼坂トンネル、安和トンネル等数ヵ所で2003年11月末〜12月に実証実験が行われます。

    下記の発表資料にある「実験イメージ」などを見ると、歩き遍路や自転車遍路を想定した事業のようです。談話室には歯長城主さんから「鳥坂トンネル白いセラミック製の内装板が設置された」というご報告がありましたし、僕自身も、2巡目を歩いてみると3年前にはなかった「歩行者あり」の警告表示やリストバンドの配布などの対策を目にしました。トンネルというものの構造上、抜本的な改造は難しいのでしょうが、これらの工夫によって、各所のトンネルが今までよりも歩きやすくなるとしたら、遍路にとって大変ありがたいことですね。

    1.調査日時及び目的

    (1)鳥越トンネル(L=259m)【国道56号愛媛県南宇和郡内海村〜北宇和郡津島町】

    • トンネル内装版の歩行者・自転車への効果検証

    (2)河之内トンネル(L=375m)【国道11号愛媛県温泉郡川内町】

    • 高視認性区画線・減速マーク・注意喚起情報の歩行者・自転車への効果検証

    (3)焼坂トンネル(L=966m)、安和トンネル(L=245m)、久保宇津トンネル(L=130m)、角谷トンネル(L=420m)【国道56号高知県須崎市】

    • 歩行者用照明、反射式リストバンド、歩行者存在情報・注意喚起情報の歩行者・自転車への効果検証

    2.調査内容

    • 対策工を施工したトンネル内における一般車両の挙動調査の実施。
    • 公募モニターによる車両挙動調査の実施。
    • 公募モニター及びトラック・バス事業者、地元住民へのアンケート調査。

    関連サイト


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