遍路トピックス [2003.5.17][2003.6.7]UP 逆打ち6年の幸月さんを描く「草遍路 終わりなき旅」。6月27日全国放送へ | by くしまひろし |
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6年にわたって逆打ちの歩き遍路を続けている
(情報提供: NHK徳島放送局)
僕も遍路中に幸月さんに会ったことがあります。1999年5月、1度目の結願に向けて屋島寺に登る途中のことです。当時は、屋島寺の北側から降りる遍路道は知らなかったので、僕はふもとに荷物を置き、金剛杖と巡拝用具だけを持って暑さにあえぎながら参道を登っていました。そのとき、上から降りて来る真っ黒に日焼けして、長くくねりくねった錫杖を手にした老遍路に目を奪われました。荷物は台車に積んで運んでいるので、山道には入らず国道など舗装路を歩いておられました。「3年間(1000日)、逆打ち、野宿で歩く。今日で191日、5巡目に入った。この間、ふとんで寝たのは3日のみ」とのこと。10分ぐらいおしゃべりをしていたように覚えていますが、出会ったばかりの遍路同士の常として「何故?」という会話には至りませんでした。結局、1000日をはるかに過ぎた今も歩き続けておられるわけです。
これは、NHK徳島局ディレクターの太田さんからのメッセージです。昨年9月にホームページの幸月さんの記事を見て大変驚き、接待所などでの消息を手がかりに幸月さんの居場所を突き止め、半年後の今、ようやく番組を完成されたのです。今回は四国だけの放映ですが、場合によってはその後全国放送になる可能性もあるとのことです。 僕がお会いしたとき、幸月さんは、お接待だけで食べていて、お接待を下さった方にはコピーを綴じた自作の句集を差し上げるのだとのことでした。その句集が、いよいよ今年6月に、季刊誌「四国へんろ」などを発行しているふぃっつから、『句集 風懐に歩三昧』として発刊される予定です。 2003.6.7 追記
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