「歌一洋 四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」御協力依頼趣意書

「四国八十八ケ所」霊場札所の巡拝の遍路道が四国全域にあります。

 空海が開いたとされ、1000年余、1400kmにわたる札所巡拝は脈々と引き継がれています。祈りを体現した「お接待」と「循環性」というシステムは世界でも稀であります。私も幼少の頃には、おへんろさんに玄関先で米などのお接待をしていました。内面を見つめ、こころの豊かさを求める時代の状況にあり、遍路文化の持っている意義もますます深まるだろうと考えています。

 私はこの歩きおへんろさんのための休憩、仮眠ができる「ヘンロ小屋」をボランティアとして、今後10年から15年をかけて四国全域に89ケ所創ろうと計画しています。既に3軒の小屋が徳島県と高知県に完成しました。

 3坪から10坪ぐらいの点のような小さな小屋ですが、89ケ所創ることによって点から線へ、線から面へと拡がり、人と人とのつながり、人と自然の関わりが深まるようになればと思っています。多くの方の協力を得ながら、地域の人たちと関わり、共に創りたいと考えています。

 そこで小屋建設のエール、呼びかけ、小屋建設現場でのお手伝い、寄付、資材土地の提供など「お接待」のこころを持って、無理のない方法での皆様の御協力をお願い致します。

平成14年3月吉日
歌一洋