掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [2001.12.15]
「心の水が満たされていく」20代女性の再生への旅
by くしまひろし

    9月中旬〜11月中旬までの約2ヶ月で、八十八ヶ所と一部別格・番外霊場を巡礼された20代女性・貴子さんが遍路日記を公開しています。石鎚登山のほか、史跡巡りも入れてゆったりとした歩き遍路です。

    失業・失恋が動機となった遍路旅で、「1,2か月前の強い死への誘い」など、追い詰められた心境にあったようですが、穏やかな自然と人々のお接待に触れ、2日目には早くも「心の水が満たされていく」感覚を覚えて蘇生に向かいます。日を重ねるに連れて、また歩を進めるに連れて、内面的な変化や将来に向けての決意などが、個人的な心情もより深く語られています。

    「四国は初めて足を踏み入れた地なのに、なぜか懐かしく幼少時代に感覚が戻っている」という言葉に共感します。僕も仕事で高松にいくぐらいで全く四国とは縁遠い人生でしたが、歩き遍路中はたびたび「懐かしい風景」に出会ったものです。

    秋の風の中、おおむね快適な歩き旅だったようです。

    朝一番という気分で、これからだぞ、と走りたくてうずうずしてきた。時々ジョギングしながらピッチを上げる。

    などと、足の痛みにヒーヒー言ってしまう僕のようなオジサン遍路とは一線を画す元気があります。また、

    一本木の下一面に桃色の花びらが散っている。風の流れと共に渦を巻くように、さらには黄色い落ち葉とともに、黄とピンクが互いに交錯しあい、混ざり合い、風の流れと共に一つに溶け合って…。

    と風景描写も繊細です。

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