掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [2000.2.26]
消えた4番大日寺の木版納経
by くしまひろし


    1996年5月(木版)

    2000年1月(手書き)

    第4番大日寺の納経所で、納経帳に墨書する代わりに、版木のようなもので押された経験のある方も多いでしょう。手書きではないので「何だ、手抜きじゃないか」と感じた方もあるかもしれません。僕も、1996年に訪れたとき、ガッカリしました。でも、本来は四国八十八カ所の納経はこちらの方が原型だということです。それがなぜ手書き主流になってきたのかは分かりません。

    しかし、大日寺でも、その貴重な木版納経がついに姿を消しました。2000年1月に妻と二人で遍路をしたときには、他の札所と同じように手書きの納経になっていたのです。今回は由来を知った上で木版納経との再会を楽しみにしていただけに、またまたガッカリしてしまいました。

    納経所の話によると、「八十八カ所の中で、古来の形式を今まで保ってきたのはここだけだったが、経緯を知らない参拝客からは『木版だとありがたみが少ない』などという声もあった。先代が亡くなったのを機に、今年から手書きで納経することにした」とのことです。残念な気もしますね。

    この件は、旧聞に属しますので「ニュース」というわけではありませんが、記録の意味を込めて「トピックス」として掲載しておくことにします。

    関連記事→ 体験的・遍路百科 : 納経


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