掬水へんろ館談話室メール
掬水へんろ館遍路トピックス [2000.1.16] (2000.1.30 「OUR徳島」へのリンクを追記)
徳島県、2000年度より遍路道を再生・創造
by くしまひろし

    徳島県は、2000年度から「四国いやしの道づくり事業(仮称)」に取り組みます。遍路道を再生・創造するため、札所を結ぶ歩行者専用道路を整備、沿線には休憩所やトイレなども造ります。

    計画段階から地域住民の意見を取り入れ、合意形成された地域から整備に入る「協働型事業」とし、事業期間は特に設けないとしています。

    初年度は、町づくりリーダーや学識経験者、行政機関による検討会議を設立、シンポジウム開催などで 県民の参加意識を高めるほか、遍路道の実態調査などを行う予定です。

    1月12日に愛媛県川之江市で開催された「日本列島横断リレーシンポジウムin四国〜未来の子供たちへ夢を与えよう〜」では、徳島県の圓藤知事が、各県知事にこの計画について四国四県の交流・連携を呼びかけ、香川県の真鍋知事、愛媛県の加戸知事からも賛同の発言があったとのことです。

    (出典:2000.1.1、2000.1.13付徳島新聞)

    歩行者を意識した遍路道整備事業としては、これまで、へんろみち保存協力会の活動のほか、四国地方建設局の「四国のみち」もかなりの部分が遍路コースに沿って整備されてきました。

    しかしながら、本来の遍路道がそのまま国道になってしまったようなカ所は、舗装道路を何十キロも歩かねばならなかったり、狭い路肩やトンネルで身の危険を感じるような場所もあります。

    今回の徳島県のビジョンには、遍路道の「保存」や「再生」から一歩踏み出した「創造」というキーワードが含まれていることに僕は期待します。徳島県内のコースについて言うと、例えば22番平等寺から23番薬王寺までの間は、国道55号を歩く単調な道が続きます。山間の小道を縫って歩くのが理想ですが、それは無理としても、本プロジェクトの成果として、周辺の旧道や農道をつないで歩くコースが設定できれば、 今と比べてかなり徒歩遍路に優しい遍路コースが実現するでしょう。

    へんろみち保存協力会の活動や「四国のみち」との整合性を充分考慮に入れた、「平成遍路道」とでもいうべき新システムの構築が期待されます。


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