掬水へんろ館談話室
掬水へんろ館メールボックスから

99.2.2 やまなえいじさんからのメール

インターネットで最初に検索したのが「お遍路」だというやまなさんは、4年前に自転車遍路をされたそうです。僕の遍路日記について「四万十川の沢庵」と題した、うれしい感想文をいただきました。
四万十川の沢庵

「四国遍路ひとり歩き」面白く読みました。
どうも、ありがとうございました。
短く、快いフレーズ。
四角いフレームを彩る、渋めの感性。
考え方、感じ方が魅力的で、
おさえめのレイアウトが作者の人柄を語っています。
とても読みやすく、次は何かな?という期待感もあって、
最後まで一気に読みました。
懐かしいイメージが帰ってきます…。

あの、風に吹かれた沢庵を、
四万十のうぐい(石斑魚)は食べたのでしょうか…。

はじめまして。
山名兌二(やまなえいじ)といいます。
去年の10月にiMacを求め、パソコンを勉強中です。
iMacに最初にさせたのは「般若心経」を
覚えさせること。
水準漢字にないものがいくつかあったけど、似ているもので
間に合わせ、キーボードの練習に使っています。
写経じゃなくて、なんといえばいいのか。

インターネットで、最初に検索したのが「お遍路」。
そこで、くしまひろしさんの「四国遍路ひとり旅」に出逢いました。
どこかの札所で逢って、しばらく話をしたような気分です。

4年前の8月。
自転車で1人旅をしました。

くしまさんに刺激されて、自転車遍路1人旅をまとめてみました。
word98の練習です。
自転車の記録が少なかったから、ルートの取り方なども入れて、
いかに、ルーズな遍路だったか、という報告みたいなものです。

くしまさんのを読んでみると、僕が、なんて馬鹿なことをしていたのか、
笑ってしまいます。納経もせず、鐘も撞かず、寺のベンチに座って、
帰ることばかり考えていました。20番、鶴林寺で老人遍路に叱られ、
初めてお水取りで手を洗いました。75番で白衣を買い、82番で
ようやく般若心経を朗読、です。脱水状態で声がすぐ裏返しになり、
人に聞かれたら恥ずかしいけど、
真夏のお寺は誰もいない。

35番、清滝寺にいたる参道は流汗坂とありましたが、
汗が流れるなんてものじゃない。なくなります。
だから沢庵への想いはバイブレーションするものがあります。

「自転車遍路1人旅」を読んでもらうためには、
ホームページをつくらなくてはいけないのでしょうか?
投稿というのがありましたが、別の方法もあるのでしょうか?

お時間を拝借できるのなら、一度、くしまさんに読んでいただきたいと
思っているのですけど、お忙しいのに厚かましい、かな?

iMacは、まだプリンタも持っておりません。
時間の奥から拾い集めた破片ですが、
自転車でお四国される方たちの「道しるべ」になればという気持です。

長々と、お手数かけました。。どうもありがとう。

ps.カメラを持って行かなかったので、くしまさんの写真で
タイムスリップ出来ました。
ご返事

拙い遍路日記をたんねんにお読みいただいたようで、うれしいです。
いささかでも共感していただける点があるとしたら、やはり四国を回った体験を共有しているからだと思います。

> どこかの札所で逢って、しばらく話をしたような気分です。
この感じ、よくわかります。

四万十川の沢庵のくだりは、私のダラダラとした遍路日記の中でも比較的好評の一節のようです。あとは「しつけのよい犬」かな。3回目のあのころが一番充実していたようです。区切り打ちも5回目ともなると、若干ダレ気味です。それでも66番雲辺寺では感極まってしまいました。私の場合、当日は悪天候だったという事情がありましたが、先日、TBS「白装束の旅人たち」でも萩原健一が、66番で「突き抜けた」と言っていたので、やはりそういうリズムがあるのかなあとも思っています。


なお、上記のお手紙にある「自転車遍路1人旅」は、こちら


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