掬水へんろ館遍路の本談話室
掬水へんろ館遍路と巡礼の実践学

遍路と巡礼の実践学 柴谷宗叔公認先達が綴った 遍路と巡礼の実践学 (高野山出版社,2007年)
1,800円,ISBN978-4-87527-053-9

著者は、読売新聞大阪本社在勤中、慰安旅行の折に西国のお寺のひとつに参拝したのがきっかけで各地の霊場を参拝するようになり、単なるスタンプラリーから、先達へ、そして高野山大学大学院で巡礼の研究にとりくみ、ついには退職して出家にいたったとのことです。

本書は、上記大学院での修士論文を加筆訂正したものです。ご自身の体験や、何人かの体験者の事例分析のほか、西国と四国でそれぞれ行った参拝者のアンケート調査に基づき、巡礼の動機や形式などについて両者を比較しています。そして、先行する各種の調査研究結果も踏まえ、現代の巡礼の特徴を分析しています。

後半には、四国と西国の徒歩遍路記録、著者が自ら実地調査した478の四国の札所、45の各地霊場などの資料が掲載されています。

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