四国八十八ケ所霊場めぐり 切り絵集 |
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萩原幹生 『四国八十八ケ所霊場めぐり 切り絵集 』 (成山堂書店 ,2007年 )
本体価格 3000円, ISBN978-4-425-95401-8宇高連絡船の最後の船長などの経歴をもつ著者は、退職と同時に妻を亡くされました。「ゆとりができれば二人でのんびり霊場をめぐりたい」と話し合っていながら、残念ながら果たすことのできなかった思いを抱いて、札所めぐりをするようになったということです。
本書は、四国八十八ケ所の境内を描いた美しい切り絵に、参拝の思い出を綴った文章が添えられています。妻への思いを語った「天国へのラブレター」ともいうべきものでもあり、朝日新聞香川版に平成15年から平成19年にかけて隔週掲載されました。
描かれた札所の風景には、堂宇をとりまく満開の桜、色づく柿の実など、四季折々の自然のほか、腰をおろして疲れた体を休める遍路、木枯らしにはためく白衣、バックパックの若者、境内で遊ぶ子どもたちなど、多くのページに人の姿が配されています。
くしまひろし
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