掬水へんろ館遍路の本談話室
掬水へんろ館四国遍路地図

四国遍路地図 四国遍路地図 (歴史を歩く旅マップシリーズ) (東海図版,2008年)
本体価格900円,ISBN978-4-904266-00-7

5万分の1地形図を元にしたオリジナルの4分冊の遍路地図です。2008年5月に発売された第1巻では、1番・霊山寺から33番・雪蹊寺までが掲載されており、8月まで順次発売される全4巻で四国遍路のコースをカバーする予定です。

本体の地図は、縦105cm・横73cm(およそB1サイズ)の1枚・両面印刷で、縮尺は5万分の1(高知市内のみ4万分の1)、方位は上が北になった、一般的な地図のスタイルです。等高線は20メートルピッチで段彩レリーフが施されています。車道と遍路道の両方が記載されており、「四国のみち」も識別して表示されています。遍路道については、『ヘンロ道を辿る』(小松勝記 毎日新聞高知支局)を元に現地調査を行って記載しているとのことです。

編集は「歴史を歩く旅マップシリーズ」を刊行している東海図版の四国営業所で担当、歴史、文学のコメントを松山市の堀内統義氏、遍路道調査、遍路関係コメント、監修を高知市の小松勝記氏、自然関係のコメントを松山市の松井宏光氏がそれぞれ担当しています。また各札所などについて、200年前の遍路記録「四国遍礼名所図会」の絵図を収録しています。

地図本体は、雨に濡れても丈夫な合成紙<ユポ>を使用しているとのことです。歩き遍路の行動中に広げるには多少大きめかも知れませんが、登山地図の感覚で折りたたんで使うことが可能です。長距離にわたる部分についても、ほぼ1〜2時間相当の箇所にチェックポイントが記され、歩き遍路の参考コースタイムが記されています。

紙面が大きいので、たとえば1番・霊山寺から23番・薬王寺までの遍路道は片面だけで見渡せます。広域にわたる地図である割には、細かい情報も記載されてたいるので、自分の遍路旅を振り返る材料としても楽しめるのではないでしょうか。

くしまひろし

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