掬水へんろ館遍路の本談話室メール
掬水へんろ館お遍路を満願するための本

お遍路を満願するための本 ひろたみを『お遍路を満願するための本』 (リヨン社,2000年)
本体価格 1600円, ISBN4-576-00539-1

著者は、1998年に夫婦で45日間の歩き遍路を行いました。その体験を元に、歩き遍路のノウハウをこれでもかというほど詰め込んだマニュアル本です。「掬水へんろ館」に込めた「歩き遍路の実践」という僕のコンセプトとも限りなく近く、この本があるなら、「掬水へんろ館」の大半のコンテンツはなくてもよかったのかも知れません。もっと具体的に言うと、へんろみち保存協力会「四国遍路ひとり歩き同行二人」本編前半の「へんろの取り組みガイド」を究極まで詳細にしたものと言えます。

「同行二人」の欠点(遍路コース周辺の地図が読み取りにくい、鉄道などとの位置関係が分かりにくいなど)を的確に指摘しながら、それを補う方法を示しています。

山歩きの経験を元に、山の装備が歩き遍路には最適だとして、靴、ザック、雨具などの選び方を詳しく解説しています。著者は色々吟味した上で、ドイツ製の「LOWA」という靴を選び、結果として大正解だったそうです。

靴選びなどについては、「掬水へんろ館」にも時々質問が寄せられますが、実を言うと僕はそんなにこだわることはないと思っています。サンダルでも、スニーカでも無事に歩き通した方はおられます。山道と舗装道路と重い荷物と長期間という条件の元で、何が最適かは立証されていないし、「最適」の条件で遍路をしなくてはならないというものでもありません。その点で、このノウハウ本は、少し決めつけが強過ぎる気がしますが、類書がなかったという意味で大変貴重です。

「本当の遍路ころがしとは、舗装道路だ。舗装道路を制した人がお遍路を制する」とは、正に言い得て妙だと思います。

くしまひろし

〔広 告〕
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