掬水へんろ館遍路の本談話室メール
掬水へんろ館夫婦お遍路(上)(下)

三輪敏広/三輪和恵夫婦お遍路(上)(下) (春風社,2007年)
1,429円,ISBN978-4-86110-132-8

「めおとおへんろ」と読みます。とても感動しましたので、おすすめいたします。
多発性骨髄腫という難病により、登山愛好家だった敏弘さんが、寝返りができず、痛みで快眠できず、「せめて、すわることができるよおになればいいなあ」という状態でした。
敏弘さん和恵さん夫婦は、登山はあきらめ、「せめて歩けるよおになったら、おへんろに行こう」を心の支えに治療をしていました。
一時、治療は劇的効果があって、歩けるよおになり、おへんろに旅立つことができました。2週に1度の通院のため、区切り打ち。歩きと乗り物併用。
「へんろとは歩くことなり」は健常者のことばですが、「生きるとは歩くこと、歩くとは生きること」という、人生の残された時間を難病と闘った敏弘さんにあてはまるのです。
敏弘さんが紀行文、和恵さんが感想文・俳句で構成。
1巡めの始まりのおへんろは、線香とろうそくと納め札と経本と納経帳を購入しての普段着でしたが、その後、白衣と菅笠も。
2巡めは立江寺本尊延命地蔵尊から始めた。延命を願う難病状況なの。登山のつなぎのおへんろでした。「寺は山の上にあるけど、本当の山とくらべれば、お散歩みたいなものである」「わがへんろ寺は二の次三の次」
3巡めは逆打ちが始まるのですが、ドクターストップ。

三輪敏弘様のご冥福をお祈りいたします。そんじゃま。

投稿者: そんじゃま

〔広 告〕
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