掬水へんろ館遍路の本談話室メール
掬水へんろ館現代に息づく伝統としての四国遍路

現代に息づく伝統としての四国遍路 キース・ケニー、馬場順子『現代に息づく伝統としての四国遍路』 (創風社出版,2000年)
本体価格 2200円, ISBN4-915699-91-9

映像と文章で四国遍路の今を記録することを意図した、CD-ROMと冊子がセットになった出版物です。札所での読経風景や遍路道の様子など15のテーマごとに数分間のビデオ映像と解説記事で構成されています。文章は、英文と和文が収録されています。CD-ROMはMacintosh/Windows対応ハイブリッド版です。

標題通りのお遍路的な風景も記録されてはいますが、全体としては「ガイジンさんがみた四国の風物詩」という感じで、三味線の稽古や下駄やさんなど、遍路とは関係のない場面も多々あります。四国遍路文化の要点を押さえているとは言い難いと思います。

「『笑い』の接待」というバスツアーの夜の座興で、添乗員が卑猥な踊りを披露する様子などは、僕など決して体験出来ない光景として、驚きをもって拝見しました。これが現代遍路の実像として世界に発信されるとすれば、「四国遍路を世界遺産に登録しよう」などという運動も意味を失うのではないでしょうか。

くしまひろし

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