掬水へんろ館遍路の本談話室
掬水へんろ館【遍路記録】四国八十八ヶ所 わたしの遍路旅
四国八十八ヶ所 わたしの遍路旅
石川文洋四国八十八ヶ所 わたしの遍路旅 (岩波書店,2008年)
本体価格 1000円, ISBN978-4-00-431151-5

 9月下旬に区切り打ちに行くので、手ごろなへんろ本を探してたら、実にユニークな本を見つけました。
 石川文洋という人は戦争報道写真家であることを知ってました。「戦争と平和を考える旅、命と向き合う日々」という副題で購入しました。
 歩きのおへんろ本に共通するお四国の情景、人々とのふれあいはともかくとして、このおへんろ旅の目的が、ベトナム戦争などの取材中に亡くなったジャーナリストの霊を慰めることでした。ふつうのへんろ本は、本文と本文の間にコラムを設け、おへんろ関連を載せるのですが、亡くなられたジャーナリストの人となりを載せているの。沖縄県出身なので、沖縄戦のこと、広島原爆のことも紹介しています。
 区切り打ちでしたが、結願を断念しそうな健康状態になりました。心筋梗塞・心臓停止。歩きのおへんろ旅は卒業してもいい健康状態にもかかわらず、結願しました。
 65歳徒歩の日本縦断歩き旅の体験者なので、歩くコツや装備品は慣れたものですが、写真器材で10kgを越えるものを背負う68歳なの。香川県は奥さんと一緒におへんろ旅でした。
 歩く成果として健康状態が向上するとか。「夢は努力すれば実現する」とか、心筋梗塞を経験した方のみならず、わたくしたちを励ますおへんろ本ですので、ぜひお奨めいたします。そんじゃま。

投稿者: そんじゃま

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