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掬水へんろ館阿部春夫さんの実況遍路日記 《1999年3月17日》
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平等寺
平等寺
薬王寺
薬王寺
最御崎寺
最御崎寺

天気:晴れそして曇り一時雨、気温やや高め、体感温度暑い、出発:21番民宿龍山荘6時6分そして24番国民宿舎むろと到着17時、札所22番から24番まで、43988歩、走行距離4.5Km、所要時間:10時間25分、お接待:1回、尺八献曲3寺、平均時速2.3Km、体重:測定出来ず、PHSアンテナ立たず

平等寺への山越えは、朝早いせいかとても気持が良い。緑の竹林の中に赤いつばきの花が美しい。時々笹の葉をゆすってさわやかな風が少し汗ばんだほほを撫ぜて行く。歩く歩くやっと海に着いた。

日和佐城より薬王寺のほうが堅固の思える。それにしても街にひときわ美しく聳える寺院は街のシンボルでもあるのだろう。高校生の志保ちゃんからあめのお接待「どうして遍路なんかしているの?・・・」回答に困る。ひげを剃っていないので浮浪者みたいである。

太龍寺の青い手ぬぐいで頭を包み、その上から菅笠を少し前に倒し深めにかぶる、白い手ぬぐいを襟に巻いて、そのときもっているウェアーでの最高のファッションを心がける。おかげであめをいただく。

最御崎寺への登りはきつい夕日が真っ赤に染まりねぐらの海へと帰って行く。南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、今日一日ありがとうございました。

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