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へんろ人列伝 行基菩薩より中司茂兵衛まで
喜代吉榮徳(きよよしえいとく)へんろ人列伝 行基菩薩より中司茂兵衛まで (海王舎,1999年)

公文書、往来手形、遍路日記、旧家に伝わる俵札(遍路からもらった納札を米俵に入れて屋根裏などに保管してあったもの)などの史料を元に、多数度巡拝者や、遍路中に病気や事故で死亡した遍路などの実像を描き出しています。

遍路の功徳によって難病が直るといった、いわゆる霊験の伝承はよく聞くところですが、本書でもいくつか紹介されています。特に、両足が不自由で歩けなかった北岡増次という人が、いざり車で1年間巡拝中を続けていたところ、突然歩けるようになったという話は、その後の感謝の巡拝中の記録とも合わせて、明治10年という比較的最近の出来事でもあり、リアリティがあります。

大正11年、280度目の巡拝中に亡くなった中司茂兵衛については、52ページを割いて豊富な史料を紹介しています。なお、この中司茂兵衛については同じ著者の『遍路の大先達 中司茂兵衛義教』も出版されています。

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