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風の祈り -四国遍路とボランタリズム-
藤沢真理子風の祈り -四国遍路とボランタリズム- (創風社出版,1997年)
ISBN4-915699-59-5

自身が札所で出会った遍路、あるいは納経所等での聞き取り調査、文献等を元にして、現代におけるお接待の意義を分析しています。本書の特徴は、ボランティア精神との関連から、より一般的な枠組みで「お接待」を研究対象として客観化しようと試みている点です。単に四国遍路における習わしとして記述するのではなく、お接待をする側とされる側の意識、「報酬」に関するとらえ方などについて、一歩引いた地点から考察することにより、「お接待」の精神が、より広く、他のボランティア活動にも活用できるのではないかと考えておられるようです。

文献を調査するうちに、自分の叔母の父親がお接待の研究をしていたことを初めて知ったなどというエピソードは、四国在住の方ならではの符合と言えるでしょう。

88番札所大窪寺の近くで生まれた著者は、現在北条市内の聖カタリナ女子大学で社会福祉を研究されています。研究室から遍路道が見えるそうです。

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