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定年遍路記
上林三郎定年遍路記 (文藝書房,1998年)
ISBN4-89477-001-6

1996年8月に愛知県内の民間会社を定年退職した著者が、同年8月末から10月初めまでにかけて、四国八十八ヵ所を歩いた記録です。特に宗教心のあったわけではない著者が定年を機に遍路に出るきっかけとなったのは、小林淳宏『定年からは同行二人』との出会いでした。

自宅を自転車で出るところから一挙に「非日常モード」に移行した著者は、1番霊山寺に自転車を預け、夢中で歩き始めます。納経所で涙し、お接待に涙し、…と、心を洗い続けていきます。愛媛に入ると、やたらと女性観察が細かくなるのは、僕自身の体験とも似て、おかしくなります。

『同行二人』の地図は持たず、遍路シールを頼りの道筋のため、迷い道も多く苦労されています。季節的には、夏休みのピークも過ぎており、あまり遍路との出会いは多くなかったようです。印象のよかった旅館が実名で記してあり、今後歩く人の参考にもなるでしょう。

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