掬水の果て > 読書日記 > 四国霊場四季暦 へんろみち きせつのかたらい
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横田賢一 『四国霊場四季暦 へんろみち きせつのかたらい 』 (山陽新聞社,2000年)
ISBN4-88197-681-8山陽新聞解説委員・横田賢一さんによる、1999年3月29日から11月13日まで、7回に分けた歩き遍路旅日記で、文字通り、四季折々の歩き遍路の風景を伝えています。
実際の遍路旅と並行して、1999年4月から12月まで山陽新聞夕刊に連載された記事を出版化したものです。連載とほぼ同時に、同社のホームページにも記事と写真が掲載されました。
- 山陽新聞ホームページ
http://www.sanyo.oni.co.jp/本書は、計77回の連載記事に、取材のこぼれ話や歩き遍路へのアドバイスをまとめたコラム、札所メモなどを加えたものです。
プロの記者の記事だけあって、単なる主観的な体験記録に止まらず、社会経済や文化的な変化、人生模様をとらえようという姿勢が出ています。元々は、企画記事のための仕事としての遍路旅だったのでしょうが、あとがきは「ありがとう」の連呼になっています。それだけ、「歩き遍路」の体験は重いものだったということでしょう。著者は、取材を終えてますます遍路の魅力にとりつかれたようです。帯に曰く「"お四国病"うつします」。
なお、売れ行き順調で、発売3日目にして増刷が決定したとのことです。
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