掬水の果て > 読書日記 > よみがえる旅 〜お四国の道 千二百キロ〜
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榎本三知子 『よみがえる旅 〜お四国の道 千二百キロ〜 』 (日本図書刊行会,1998年)
ISBN4-8231-0270-3大阪市内の小学校に36年間勤務した著者が、1996年3月から4回に分けて区切り打ちで四国を歩いた記録です。以前から、JRやバスなどを利用して2巡、3巡と区切り打ちを続けてきたそうですが、退職を機に全工程を徒歩で巡ったものです。
これまでも遍路の経験があって、故事来歴などにも詳しく、また過去の遍路の際の体験も織りまぜて語られており、退屈せずに読める作品です。
「さしたる宗教心もない」という著者ですが、歩いていると「これもお大師様の計らい」などと思えてくるあたり、僕自身と同じ心の動きで自然に理解できます。また、資源保護のため、箸を持ち歩くオーストラリアの若い女性エドウィーナさんとの掛け連れが印象的です。(2001/6/8現在 版元品切)
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