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四国霊場満足行日記
伊藤まさの四国霊場満足行日記 (新風舎,1997年)
ISBN4-7974-0309-8

大正13年生まれ、第二次世界大戦中はタイピストとして中国で従軍したという著者が、1993年6月から1995年2月まで、6回にわたって鯖大師が催した歩き遍路区切り打ちでのグループに加わって歩き、結願を果たした記録です。

団体行動なので、道順や食事の手配などは先達にお任せといった気楽さはあるものの、早朝暗いうちから懐中電灯を持って歩行開始、札所では境内を掃除していくという、まさに修行指向の遍路行です。

70歳近い年齢での挑戦も頭が下がる思いですが、著者のすごいところは、第1回の区切り打ちのあと、交通事故に会い、骨折や肉離れの後遺症が残っているのにも係わらず、歯を食いしばって歩き続けるというところです。仲間に助けられながらも一歩一歩進んでいく様子は壮絶としか言いようがありません。

体力及ばず、車を使ったところもありますが、次回の区切り打ちまでにきちんと歩き直しています。2年後に仲間とともに結願、高野山参りを済ませる頃には、病身も回復しており、著者の感謝の心が読者の胸にも響きます。

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