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歩く四国遍路千二百キロ ある定年退職者の31日の旅
西川阿羅漢歩く四国遍路千二百キロ ある定年退職者の31日の旅 (現代書館,1999年)
ISBN4-7684-6769-5

1930年生まれで海上保安庁などに勤務した著者が、定年退職の翌年の1997年4月〜5月に31日間という超スピードで歩き遍路をされた記録です。

歩き初めて何日かは、マメに苦しみます。また「ボケ老人」と自称していますが、思い込みが激しいらしく、間違った道を延々と歩いてしまったり、せっかく捨身ヶ嶽に苦労して登ったのに行場まで行かずに奥の院の本堂をお参りしただけで下山してしまったりしています。それでも31日間で回り終えたということは相当の健脚と言えるでしょう。それもそのはず、出発前には10ヶ月にわたって自宅近くのサイクリングロードを走ったりしてトレーニングを重ね「リュックのおじさん」といして有名になってしまったほどとのことです。

冒頭に四国遍路の動機として「退職記念に(中略)ひと味違うことを何かしらやってみたいと考えた」とあります。何となく、僕自身の歩き遍路のきっかけとなった「リフレッシュ休暇の個性的な活用法」という発想と似ています。ここで著者は、色々の選択肢の中から四国遍路を選ぶに至った条件として、経費や日数の条件のほか「自分が満足でき、しかも周りの人に自慢できること」を挙げています。これには唸ってしまいました。まさしく僕自身の心の中にも「やり通して自慢したい」という虚栄心が潜んでいたということに気づかされたからです。

著者は、1999年1月からは伊能ウォークにも参加しているということです。

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