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ちびっこ遍路 よっくんが行く
藤田祐子ちびっこ遍路 よっくんが行く (新潮社,2003年)
ISBN4-10-463001-2

早く亡くなられたお父さんとの再会を願って、3歳のときから小豆島の霊場めぐり、そして四国八十八ヶ所めぐりを繰り返してきた、岡山県の藤田佳宏くん(1994年生まれ)の物語です。佳宏くんは、祖母の藤田祐子さんに連れられて始めたお参りが気に入ってしまい、持ち前の暗記力を生かして、お寺の名前やお経もすぐにそらんじてしまいました。小さな子供が熱心にお参りし堂々とお経をよむこともあって、地元テレビで人気者となり、「よっくん先生」と呼ばれるようになります。

著者の藤田祐子さんは、よっくんが生まれる前のことから、言葉が遅くて心配したこと、そしてお参りを通じて、お寺やテレビ局をはじめ、様々な人々とのつながりが広がり、さらには、インターネットを通じて知り合った方々と一緒に遍路に出かけたりするまでの、よっくんとその家族のことを語っています。

可愛い孫の小学校入学とともにみずから定時制高校に入学して「女子高生」でもある著者は、よっくんが5年生になったら二人で歩き遍路に出るのが夢だそうです。

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