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アマゾネスのように
中島梓アマゾネスのように (集英社,1992年)
ISBN4-08-775160-0

乳癌の手術のため入院した体験を記したものです。以前からこの本のことは知っていて、いずれ読もうと思っていたのですが、上記の2冊と同じ時に八重洲古書館でハードカバーを買いました。(確か文庫版も出ていると思います)

それにしても、闘病記だというのに、そしてそれも癌だというのに、この溢れるばかりのエネルギーは何なのでしょうか。手術の4日後にはもうワープロにむかって原稿を書いていたというのですから脱帽です。このところ、小説、評論、脚本、演出、作曲と次々に手を広げ、止まるところを知りません。病気のせいで「どんどん書かなくては」という思いがますますつのっているように感じられます。

『ベストセラーの構造』の項では「最近は栗本さんの本もあまり出ませんね」なんて書いてしまいましたが、僕のとんだ心得違いでした。上記『六道ヶ辻』をはじめとして健在ですね。

本書のエピローグに曰く「私は書く。私は生きる。私は愛する。私は生み出す。生み出し続ける。それが私の生きるということ、生きていくということそのものであるのだから。」

僕も元気よく生きよう。

〔広 告〕
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