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京極夏彦 『魍魎(もうりょう)の匣(はこ) 』 (講談社文庫,1999年) [講談社ノベルス,1995年]
ISBN4-06-264667-6『姑獲鳥(うぶめ)の夏』に続いて最近文庫化された京極夏彦の第2作です。「魑魅魍魎」(それにしてもすごい漢字!)ぐらいしか使わない魍魎とは何なのか。匣(はこ)って何なのか。題名からして謎めいています。
冒頭から登場する「匣(はこ)にぴったり入った美しい娘」という猟奇的なイメージを、つい凝視してしまい、そして主役京極堂こと中禅寺秋彦が繰り広げる嘘かまことか判然としない博識に、妙に納得しながら、「憑き物」の世界に引き込まれてしまうのです。
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